頭痛が毎日続く原因と対策を説明します。

Q1. 毎日続く頭痛の主な原因は?
A1. 以下が考えられます。
1. 一次性頭痛(他の病気がない頭痛)
慢性片頭痛
片頭痛が毎日続く場合、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの変化、食生活の乱れ、環境の変化などが挙げられます。特に、片頭痛はストレスや睡眠、食事の影響を受けやすく、長引く事があります。当院の経験では、緊張型頭痛だと思っていたら、実は慢性片頭痛だったというケースが多いようです。
群発頭痛
片側の目の奥の痛みで、痛みのある方だけ涙や目の充血、鼻水、鼻詰まり、発汗などを伴います。平均1-2ヶ月続き、夜寝ていてもあまりの痛みで目が覚めてしまう程の状態です。
2. 二次性頭痛(病気が原因の頭痛)
可逆性脳血管攣縮症候群
雷鳴頭痛といわれる急な激しい頭痛で始まり、その後も断続的に頭痛が続くようになります。何らかの誘因により脳の血管が収縮して起きる頭痛で、めまいや吐き気を伴う事があります。また、まれに脳梗塞やくも膜下出血を合併する事もあります。
脳腫瘍
腫瘍が次第に大きくなってくるとともに、脳を圧迫するようになって生じる頭痛です。朝起きた時に頭痛を生じる傾向があります。
脳脊髄液減少症
脳や脊髄を取り囲んでいる脳脊髄液が減って生じる頭痛で、立っている時に痛み強い特徴があります。
Q2. 毎日続く頭痛の対策は?
A2. まず悪化したきっかけを確認してください。
慢性片頭痛では、慢性化した原因を見つけ出す事が大事です。悪化要因となる生活習慣を見直す事で、改善の糸口が見えてきます。
また、強い頭痛が続く場合や悪化する場合、頭痛以外の症状がある場合には、詳しい検査が必要です。早めに専門医を受診するようお勧めします。
横浜脳神経内科では、日本頭痛学会専門医・指導医、日本神経学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医が診療を行っています。不安な方は、お気軽にご相談ください。
参考
(文責:横浜脳神経内科 理事長 丹羽 直樹)