頭痛と歯痛が同時にある場合について説明します。

頭痛と歯痛の関係
この両者は、一見無関係に思えるかもしれませんが、実際には密接な関係があります。これらの痛みは、神経系を介して相互に影響を与える事があります。
歯痛が引き起こす頭痛のメカニズム
歯痛があると、特に虫歯や歯周病が進行している場合、痛みが三叉神経を刺激します。この神経は顔面全体に広がっており、頭部の痛みを引き起こす場合があります。特に、こめかみや目の奥に痛みを感じる事が多いです。
頭痛が歯痛を引き起こす場合
逆に、頭痛が原因で歯痛を感じる事もあります。特に片頭痛では、脳の内部で痛みの感覚に過敏となります。このため、歯を含めた顔面全体に広がる三叉神経領域の痛みを感じる事になります。このため、片頭痛によって歯の痛みを感じる事があります。目の奥の痛みや耳痛を同時に生じる場合もあります。
併発する症状
歯痛と頭痛が同時に発生する場合、以下のような原因が考えられます。
- ・片頭痛に伴う歯痛
- ・副鼻腔炎による痛み
- ・顎関節症による痛み
- ・歯周病による痛み
治療と対処
まずは専門医に相談する事が重要です。適切な治療を受ける事で、頭痛と歯痛の両方を軽減する事が可能です。また、ストレス管理やリラクゼーション法も有効です。 両方が同時にある場合、歯科で問題がなかった場合には、脳神経内科を受診するようお勧めします。 横浜脳神経内科では、日本頭痛学会専門医・指導医が診療を行っています。
参考
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この記事は横浜脳神経内科医師が書いています。
資格
- 日本神経学会神経内科専門医・指導医
- 日本頭痛学会専門医・指導医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本内科学会認定内科医
- 身体障害者福祉法指定医
(肢体不自由、平衡機能障害、音声機能・言語機能障害、そしゃく機能障害、膀胱直腸機能障害)
略歴
- 1988年3月 千葉大学医学部卒業
- 1989年10月 松戸市立病院 救急部
- 1994年10月 七沢リハビリテーション病院
- 2002年4月 沼津市立病院 神経内科
- 2002年11月 長池脳神経内科開設
- 2012年11月 横浜脳神経内科開設