筋トレ頭痛の原因と対処法を説明します。

一般的には、筋トレ中に頭痛が発生する原因は、以下のような説があります。
筋肉の過緊張
筋トレの際に特定の筋肉が過度に使用されると、筋肉が緊張し、血流が制限されることがあります。この状態が頭痛を引き起こす一因となります。
血流不足
酸欠による頭痛は、運動中に呼吸が浅くなったり不規則になると起こりやすいです。運動によって体に負担がかかると、脳に充分な酸素が供給されず、この状態が頭痛の原因となる事があります。
脱水症状
筋トレ中の水分補給が不充分だと、脱水が進行し、これもまた頭痛の原因になります。運動前後に適切な水分補給を行う事が重要です。
可逆性脳血管攣縮症候群
筋トレ中に脳血管の収縮が急速に起こり、激しい頭痛を生じる状態です。数週間から1ヶ月で自然に改善する事が一般的です。
筋トレ頭痛の原因と対処には、まず何が発症の誘因となっているのかを知る必要があります。それによって、それぞれ異なる対応が必要です。特に、運動時頭痛と呼ばれるものは、定義上、運動によって直接引き起こされる一次性の頭痛です。この場合、症状は運動によって誘発され、通常は運動が終われば収まりますが、運動の種類や負荷が関係します。
対処法
- ・運動量や強度の調整
- ・充分なウォームアップ
- ・運動中の水分補給
- ・痛みを感じた場合にはすぐに運動を中止し安静にする
これらの対策を講じる事で、筋トレ中の頭痛を予防または軽減する事が可能とされています。
注意が必要なトレーニング
筋トレ時に頭痛が起こりやすい動作には、仰向けで行うベンチプレスや腕立て伏せなどがあります。特に、瞬間的に力を入れるウェイトリフティングやスクワット、懸垂は避けるべきです。これらは血管に強い負荷をかけ、脳内の血流に影響を与える可能性があります。
呼吸法の重要性
運動中に息を止める事は、頭痛を引き起こす一因となるため、呼吸を意識しながら軽い運動も取り入れる事が勧められます。特に、力を入れる際は、深い呼吸を心がける事が大事です。
運動中に息を止める事は、頭痛を引き起こす一因となるため、呼吸を意識しながら軽い運動も取り入れる事が勧められます。特に、力を入れる際は、深い呼吸を心がける事が大事です。
医療機関の受診
もし頭痛が持続する場合や症状が悪化する場合は、専門の医療機関への受診を検討してください。
横浜脳神経内科では、日本頭痛学会専門医が診療を行っています。心配な方は、ご相談ください。 なお、当院での実際の症例を提示していますので、ご参照ください。
参考
(文責:理事長 丹羽 直樹)