頭痛と歯痛

頭痛と歯痛が同時にある場合について説明します。

頭痛と歯痛

頭痛と歯痛の関係

この両者は、一見無関係に思えるかもしれませんが、実際には密接な関係があります。これらの痛みは、神経系を介して相互に影響を与える事があります。

 

歯痛が引き起こす頭痛のメカニズム

歯痛があると、特に虫歯や歯周病が進行している場合、痛みが三叉神経を刺激します。この神経は顔面全体に広がっており、頭部の痛みを引き起こす場合があります。特に、こめかみや目の奥に痛みを感じる事が多いです。

 

頭痛が歯痛を引き起こす場合

逆に、頭痛が原因で歯痛を感じる事もあります。特に片頭痛では、脳の内部で痛みの感覚に過敏となります。このため、歯を含めた顔面全体に広がる三叉神経領域の痛みを感じる事になります。このため、片頭痛によって歯の痛みを感じる事があります。

 

併発する症状

歯痛と頭痛が同時に発生する場合、以下のような原因が考えられます。

 

治療と対策

まずは専門医に相談する事が重要です。適切な治療を受ける事で、頭痛と歯痛の両方を軽減する事が可能です。また、ストレス管理やリラクゼーション法も有効です。 両方が同時にある場合、歯科で問題がなかった場合には、脳神経内科を受診するようお勧めします。 横浜脳神経内科では、日本頭痛学会専門医・指導医が診療を行っています。

 

参考

    1. ニュースレター27号 – 日本頭痛学会
    2. “原因不明の歯痛”の原因(非歯原性歯痛) – 日本口腔顔面痛学会

 

(文責:理事長 丹羽 直樹

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