光が眩しいと感じる場合の原因について説明します。
白内障
眼球内部の水晶体が濁る事で、光が乱反射し、光が眩しいと感じる事があります。特に、夜間や明るい場所での視界が悪化します。
角膜炎
眼球表面の角膜の炎症により、光に対する感受性が高まります。したがって、光が眩しいと感じる事があります。
片頭痛
パソコンやスマートフォンの画面や日差しが強く感じられたりする場合があります。また、夜自動車を運転していて、対向車のヘッドライトの光が眩しいと感じるという方もいます。
さらに、目の奥の痛みや頭痛、めまいを生じる場合、片頭痛の可能性があります。光過敏は片頭痛の特徴の一つで、音や臭いに過敏な場合もあります。また、光を見ていて片頭痛を起こす事もあります。特にパソコンやスマホの画面から出るブルーライトは脳を刺激して脳の過敏状態を誘発します。
眼瞼けいれん
眼瞼けいれんとは、まぶたを中心とした主に眼輪筋という筋肉の過剰収縮が起こり、まぶたが閉じてしまう疾患です。脳内の神経伝達物質の異常で起きる病気で、光が眩しいと感じる事が多く見られます。
根本的治療はなく、対症療法として内服薬や注射薬を使った薬物治療が主となります。
アドバイス
白内障や角膜炎は眼科の疾患ですが、片頭痛や眼瞼けいれんは脳神経内科が専門となります。
光が眩しいと感じた場合、頭痛がなくても片頭痛の初期である可能性があります。もし、眼科で異常がないとされた場合には、横浜脳神経内科でご相談ください。日本頭痛学会専門医、日本神経学会専門医が診療を行います。
文献
- Noseda R, et al. Migraine photophobia originating in cone-driven retinal pathways. Brain 2016, doi:10.1093/brain/aww119
- 眼瞼けいれん診療ガイドライン – 日本眼科学会
(文責:理事長 丹羽 直樹)