群発頭痛(cluster headache)では、片側の眼の奥が激しく痛みます。
群発頭痛という名前は、群発地震という断続的集中的に起きる地震に例えて付けられた病名です。英語ではcluster headacheといい、クラスター爆弾にも例えられます。
群発頭痛は
- 男性に多い
- 左右いずれかの眼の奥が強く痛む
- 痛みと同じ側だけ涙が出る
- 痛みと同じ側だけ目が充血したりまぶたが腫れる
- 痛みと同じ側だけ鼻水が出たり鼻がつまる
- 痛みと同じ側だけ汗が出る
などの特徴があります。
こうした症状が1-2ヶ月あるいはそれ以上続き、夜寝ていても痛みで起きてしまうほどの強い痛みです。
片頭痛でも目の奥が痛くなる事がありますが、治療が少し違ってきます。
群発頭痛では、眼動脈という内頚動脈から目の裏側へ行く血管に炎症が起こり、血管が拡張して痛くなります。この炎症を抑えるためにステロイドホルモン剤、拡張を抑えるためにカルシウム拮抗薬、痛みを抑えるためにトリプタン製剤を使います。
(文責:理事長 丹羽 直樹)