片頭痛の前兆(前ぶれ)と言われる症状が起きる事があります。
もっとも多いのは視界の異常で、
- 眼の前がチカチカする
- ギザギザした光が見える
- キラキラした光の点や線が見える
- 暗くなる
など様々なパターンがあります。
この時、目を閉じていても光が見えます。
これは目に入ってきた光が見えているわけではなく、脳の内部で生じている現象です。「閃輝暗点」といい、大脳の後ろ側の後頭葉という場所で、脳細胞が異常反応を起こすために起こるとされています。閃輝暗点だけで頭痛がない場合もあります。また、視野に光が見える以外に、視野が欠けて見える場合もあります。
また、片頭痛以外の疾患で閃輝暗点を生じる事もあるため、初めての場合にはMRI検査が必要です。
視野の異常以外の前兆として、
- 手足の半分側が動かなくなる
- しゃべりにくくなる
- めまいがする
- 物が二重に見える
- 歩きにくくなる
などの症状もあります。また、前兆だけで頭痛がない場合もあり、初めての場合は脳の病気も考える必要があります。
参考
(文責:理事長 丹羽 直樹)