緊張型頭痛とは?【まとめ・一問一答】
緊張型頭痛は、一次性頭痛の中で最も多く、主にストレスや筋肉の緊張が原因と考えられています。
- Q1. どんな人に多い?
- A1. デスクワークや長時間同じ姿勢をとる人に多く見られます。
- Q2. 主な症状は?
- A2. 鈍痛や締め付けられるような痛みが特徴です。
- Q3. 片頭痛との違いは?
- A3. 吐き気や嘔吐を伴わず、痛みは比較的軽度〜中等度です。
緊張型頭痛の主な症状
- ・鈍痛や締め付けられるような痛み
- ・後頭部や首筋に圧迫感
- ・痛みは軽度から中等度で、日常生活に大きな支障は少ない
- ・吐き気や嘔吐は伴わない
- ・数時間から数日間続くことがある
- ・毎日のように症状が現れる場合もある
原因・誘因は何か?【Q&A形式】
Q1. 緊張型頭痛の主な原因は?
A1. 身体的・精神的ストレスが主な原因です。
Q2. どんな生活習慣やストレスが関係する?
A2. 長時間のパソコン作業や不規則な生活、精神的な緊張が関係します。
Q3. 環境要因や体質も関係する?
A3. 睡眠不足や天候の変化、個人の体質も影響することがあります。
緊張型頭痛の診断と他の頭痛との違い
- ・医師による問診・診察が基本です。
- ・必要に応じて画像検査(CT・MRI)を行うこともあります。
- ・片頭痛や群発頭痛との違いは、痛みの性質・部位・随伴症状に注目します。
治療法・セルフケアは?
急性期の対処法
- ・市販の鎮痛薬(アセトアミノフェン、NSAIDsなど)
- ・休息やマッサージ
慢性化・頻発時の予防法
- ・予防薬(抗うつ薬など)
- ・生活習慣の見直し(姿勢、運動、睡眠)
- ・ストレッチやリラクゼーション
- ・頭痛日記の活用
薬の使い方の注意点
- ・鎮痛薬の使いすぎに注意(薬物乱用頭痛のリスク)
再発・慢性化を防ぐには?【予防策まとめ】
- ・日常生活での予防(こまめな休憩、正しい姿勢)
- ・ストレスマネジメント(深呼吸、瞑想、趣味の時間を作る)
- ・充分な睡眠・バランスの良い食事
専門医に相談すべきケース
- ・頭痛が頻繁・長期間続く場合
- ・頭痛の性質が変化した場合や、今までにない症状が現れた場合
よくある質問(FAQ)
- Q1. 緊張型頭痛は治るのか?
A1. 多くの場合、生活習慣の改善やセルフケアで軽快します。 - Q2. 片頭痛と併発することはある?
A2. 併発例もあり、症状の見極めが大切です。 - Q3. 子どもや高齢者にも多い?
A3. 年齢を問わず発症しますが、成人に多い傾向があります。
参考
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この記事は横浜脳神経内科医師が書いています。
資格
- 日本神経学会神経内科専門医・指導医
- 日本頭痛学会専門医・指導医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本内科学会認定内科医
- 身体障害者福祉法指定医
(肢体不自由、平衡機能障害、音声機能・言語機能障害、そしゃく機能障害、膀胱直腸機能障害)
略歴
- 1988年3月 千葉大学医学部卒業
- 1989年10月 松戸市立病院 救急部
- 1994年10月 七沢リハビリテーション病院
- 2002年4月 沼津市立病院 神経内科
- 2002年11月 長池脳神経内科開設
- 2012年11月 横浜脳神経内科開設