片頭痛と漢方薬について説明します。
五苓散
雨の降る前日に頭痛が起きる経験はないでしょうか?
梅雨の時期や台風がやって来る時に片頭痛が悪化する事実はよく知られています。また、いつもは効いていた薬が効かなくなる事もあります。首の後ろや肩にかけて痛くなる方が多いかと思います。
そこで、五苓散という漢方薬がこうした場合に用いられます。
脳内を含め、体内の水分バランスに関係しているアクアポリンというタンパク質があります。気圧が低下する際には、このアクアポリンの水分調節作用が病的になるために頭痛を起こし、五苓散はこの水分バランスを適正にコントロールする事で予防効果を発揮するのではないかと推測されています。
低気圧の時期に合わせて服用するだけでも良いと思われます。
呉茱萸湯
片頭痛と漢方薬との相性は、全ての方に良い訳ではありません。しかし、西洋薬だけでは効果が不充分な場合に試してみる価値はあると思われます。
参考
(文責:理事長 丹羽 直樹)