刺されるような鋭い頭痛

刺されるような鋭い頭痛について説明します。

刺されるような鋭い頭痛

後頭神経痛

後頭部のズキンとするまたは刺すような鋭い痛みです。片側に起きる事がほとんどですが、両側の場合もあります。

国際頭痛分類第三版によると、

  • ・単回または連続して起こる穿刺様の頭部の痛み
  • ・激痛
  • ・ズキンとするような、刺すような、または鋭い痛み

とされています。

 

一次性穿刺様頭痛

別名アイスピック頭痛とも言われる、鋭い刃物で頭を突き刺されるような痛みです。

国際頭痛分類第三版によると、

  • ・数秒から数分間持続する痛みを繰り返す
  • ・痛みは数秒まで持続する
  • ・不規則な頻度で、1日に1〜多数回再発する

とされ、片頭痛患者で経験される事がよくあるとも書かれています。

そして、治療としてはインドメタシンが有効とされています。

 

患者さんへのアドバイス

後頭神経痛も一次性咳嗽性頭痛も片頭痛の方に多く見られます。しかし、いずれも片頭痛で使われるトリプタンは無効です。一次性穿刺様頭痛にはインドメタシンが有効とされています。現在内服薬は生産終了となっているため、当院ではインドメタシン類似薬を処方しています。市販薬が効かない場合には、ご相談ください。

 

参考

  1. 後頭神経痛(こうとうしんけいつう)とは | 済生会
  2. 一次性穿刺様頭痛、一次性咳嗽性頭痛、一次性労作性頭痛は どのように診断し、治療するか – 日本頭痛学会

 

(文責:理事長 丹羽 直樹

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