目の奥が痛い頭痛|原因・セルフチェック・受診の目安を頭痛専門医が解説
目の奥が痛い頭痛は、日常的な疲れから重い病気まで様々な原因が考えられます。この記事では、主な原因やセルフチェック、受診の目安、よくある質問まで、専門医の視点で分かりやすく解説します。
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目の奥が痛い頭痛の主な原因
目の奥が痛い頭痛には、以下のような原因があります。症状別に、疑われる疾患や特徴的なサインをまとめました。
急性緑内障発作
眼圧の急激な上昇による状態で、突然の激しい目の奥の痛み、視力低下、吐き気を生じます。失明のリスクがあるため早急に眼科を受診が必要です。1)
急性副鼻腔炎
鼻の奥にある副鼻腔に感染を起こすした状態で、目の奥や顔面の痛み、鼻水、鼻づまり、頭痛を生じます。風邪やアレルギ—性鼻炎がきっかけになりやすいです。2)
視神経脊髄炎
神経細胞の周囲を覆っている髄鞘という部分が障害される自己免疫疾患です。目の奥の痛みや視力・視野の異常をきたします。早めに脳神経内科を受診してください。3)
片頭痛
ズキズキする片側または両側の痛みで、吐き気やめまいを伴ったり、光や音に過敏になる事があります。しばしば目の奥の痛みを生じます。脳動脈の拡張により起こります。
群発頭痛
片側の目の奥をえぐられるような激しい痛みで、同じ側の涙や鼻水・鼻づまりを伴い、断続的に1-2ヶ月間続きます。眼動脈や内頸動脈の炎症と拡張により生じます。
セルフチェックリスト|症状から原因を探る
下記のチェック項目で、ご自身の症状を確認しましょう。いずれかに当てはまる場合は、自己判断せず早めの受診をお勧めします。
- ・痛みは片側?両側?
- ・視力の低下や視野の異常はあるか?
- ・鼻水や鼻づまり、発熱はあるか?
- ・吐き気やめまい、光が眩しいなど他の症状は?
- ・痛みが急激に始まったか?
受診の目安と相談先
- ・急な激痛・視力低下・意識障害:すぐに救急受診
- ・目の奥の痛み+視力や視野異常:脳神経内科や眼科
- ・鼻症状が強い場合:耳鼻咽喉科
- ・繰り返す強い頭痛:頭痛外来や脳神経内科
症状が軽くても、長引く場合や不安がある場合は早めに医療機関へご相談ください。
よくある質問Q&A
Q1. 片頭痛と群発頭痛の違いは?
A1. 片頭痛はズキズキする痛みが数時間~数日続きやすく、群発頭痛は涙や鼻水を伴う目の奥をえぐられるような激痛を繰返します。
Q2. 片目だけ痛い場合は?
A2. 群発頭痛や急性緑内障発作、視神経炎などの可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。
Q3. 目の奥が痛い頭痛は放置しても大丈夫ですか?
A3. 放置はお勧めできません。特に視力低下や激しい痛み、吐き気、発熱などを伴う場合は、重大な病気の可能性もあるため早めの受診が大切です。
Q4. 目の奥が痛いとき、何科を受診すればよいですか?
A4. まずは眼科、もしくは脳神経内科が適切です。鼻水や鼻づまりが強い場合は耳鼻咽喉科も選択肢です。症状が強い場合や判断に迷う場合は、総合病院や救急外来も検討してください。
Q5. 市販薬や自宅でできる対処法はありますか?
A5. 一時的な痛みであれば、市販の鎮痛薬や目を休める、充分な睡眠をとる、目元を温めるなどのセルフケアが有効な場合もあります。ただし、症状が続く・悪化する場合は必ず医療機関を受診してください。
Q6. 目の奥の痛みと一緒に吐き気やめまいがあります。危険ですか?
A6. 吐き気やめまいを伴う場合、片頭痛や重篤な疾患の可能性もあります。特に症状が急激に現れた場合や強い場合は、早急に医療機関を受診してください。
Q7. 痛みが軽くても受診した方がいいですか?
A7. 痛みが軽くても、長引く場合や繰り返す場合、視力や視野の異常を感じた場合は受診をおすすめします。早期発見・治療が安心につながります。
参考
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この記事は横浜脳神経内科医師が書いています。
資格
- 日本神経学会神経内科専門医・指導医
- 日本頭痛学会専門医・指導医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本内科学会認定内科医
- 身体障害者福祉法指定医
(肢体不自由、平衡機能障害、音声機能・言語機能障害、そしゃく機能障害、膀胱直腸機能障害)
略歴
- 1988年3月 千葉大学医学部卒業
- 1989年10月 松戸市立病院 救急部
- 1994年10月 七沢リハビリテーション病院
- 2002年4月 沼津市立病院 神経内科
- 2002年11月 長池脳神経内科開設
- 2012年11月 横浜脳神経内科開設
