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隠れ脳梗塞
監修:横浜脳神経内科 丹羽直樹医師(日本神経学会専門医)
投稿日:2025年10月20日|最終更新日:2026年3月10日隠れ脳梗塞という、はっきりした定義のない言葉が使われています。医学的には、無症候性脳梗塞という症状のない脳梗塞で、脳の細い血管が詰まった状態を言います。
隠れ脳梗塞と診断された症例
30代前半の女性で、元々片頭痛のある方です。他院でMRI検査を受けた際に「あなたは隠れ脳梗塞がある」と言われ、かなりショックを受けました。片頭痛が続いている事もあり、横浜脳神経内科を受診しました。
通常、脳梗塞は長年の高血圧や糖尿病など、脳動脈硬化をきたすような原因があって生じるものです。この方は30代という若さで、そうした基礎疾患は指摘された事はありません。
改めてMRI検査を行いました。
所々に白く写っている部分が見られました。これは白質病変といって、片頭痛の方でしばしば見られる変化です。前医では、これらを「隠れ脳梗塞」と診断したものと思われます。
微小脳梗塞の画像
白く写っている部分が2ヶ所あり、内部が黒く穴があいたように見えます。血管が詰まると、その先の脳細胞に血液が行かなくなり、壊死といって脳細胞は死んでしまいます。その結果、壊死した部分は抜け落ちて空洞になるため、このように写ります。
片頭痛で見られる白質病変と本当の隠れ脳梗塞は、明らかに別のもので画像所見も異なります。前医では、これらを区別できず、白質病変を隠れ脳梗塞と誤診したものと思われます。
なお、白質病変は様々な疾患で見られますが、片頭痛で見られる白質病変は悪いものではなく、心配はありません。
参考
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本記事は最新の医学情報をもとに2026年3月10日に更新されています。
この記事は横浜脳神経内科医師が書いています。

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【資格】
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本頭痛学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本内科学会認定内科医
身体障害者福祉法指定医
(肢体不自由、平衡機能障害、音声機能・言語機能障害、そしゃく機能障害、膀胱直腸機能障害)
【略歴】
1988年3月 千葉大学医学部卒業
1989年10月 松戸市立病院 救急部
1994年10月 七沢リハビリテーション病院
2002年4月 沼津市立病院 神経内科
2002年11月 長池脳神経内科開設
2012年11月 横浜脳神経内科開設
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