頭を振ると痛い原因について説明します。
片頭痛
頭を振ると痛い原因で多いのは片頭痛です。一般的には、片頭痛は片側または両側の頭にズキズキとした痛みを引き起こし、身体を動かしたり、頭を振ったりする事で痛みが強くなる事があります。吐き気を伴うこともあり、光や音に対する過敏性が見られる事もあります。
片頭痛は脳血管の拡張により起こるため、頭を振ると脳血流が増加して痛みが増します。また、痛みに過敏になっている状態も加わるためと思われます。安静にする事で改善する事が多いですが、緩和されない場合には、日本頭痛学会専門医の診察を受けてください
脳卒中
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は、脳の血管が詰まったり切れたりして発症します。そして、頭痛以外に手足の麻痺やしびれ、言葉の障害などを伴う事が多いです。こうした疾患では、脳圧という頭蓋骨内部の圧力が上昇する場合があり、頭を振ると痛い状態を引き起こします。
緊急な状態であり、直ちに専門医を受診してください。
髄膜炎・脳炎
髄膜炎や脳炎は、生命の危機や後遺症が残る場合がある深刻な病気です。ウイルスや細菌などが脳の表面や内部に入り込んで発症します。特に、発熱や嘔吐、意識の障害などの症状を伴う場合は、緊急の医療処置が必要です。直ちに医療機関を受診する事が推奨されます。
アドバイス
頭を振ると痛い原因は様々です。そこで、頭痛以外にどんな症状があるかを確認し、適切な診断を得る事が大事です。横浜脳神経内科は、日本頭痛学会、日本神経学会の認定施設です。鑑別診断に必要なMRI検査を行い、その日の内に治療を始められる体制で臨んでいます。緊急な状態かどうかが心配な方は、ためらわず受診してください。
参考
(文責:理事長 丹羽 直樹)