群発頭痛(cluster headache)では、片側の眼の奥が激しく痛みます。
群発頭痛という名前は、群発地震という断続的集中的に起きる地震に例えて付けられた病名です。英語ではcluster headacheといい、クラスター爆弾にも例えられます。
群発頭痛は
- 男性に多い
- 左右いずれかの眼の奥が強く痛む
- 痛みと同じ側だけ涙が出る
- 痛みと同じ側だけ目が充血したりまぶたが腫れる
- 痛みと同じ側だけ鼻水が出たり鼻がつまる
- 痛みと同じ側だけ汗が出る
などの特徴があります。
こうした症状が1-2ヶ月あるいはそれ以上続き、夜寝ていても痛みで起きてしまうほどの強い痛みです。実際、夜間や明け方に起きやすく、年に1-2回決まった時期に起きる傾向があります。
群発頭痛は、脳の「視床下部」にある「体内時計」のリズムの不調がきっかけとなります。この情報が内頚動脈周囲にある三叉神経に伝わり、その刺激で「炎症物質」が放出されて血管の炎症や拡張を起こすとされています。
片頭痛でも目の奥が痛くなる事がありますが、治療が少し違ってきます。
群発頭痛では、内頚動脈から目の裏側へ行く眼動脈に炎症が起こり、血管が拡張して痛くなります。
そこで、
- ・炎症を抑えるためにステロイドホルモン剤
- ・拡張を抑えるためにカルシウム拮抗薬
- ・痛みを抑えるためにトリプタン製剤
を使います。
また、脳の血管は血液中の酸素が多いと収縮する事から、必要によって酸素吸入も行います。
患者さんへのアドバイス
アルコールは血管を拡張させます。したがって、群発頭痛の時期には飲酒を控える必要があります。また、体温上昇とともに血管が拡がりやすいので、暑い場所や激しい運動は避けましょう。
参考
(文責:理事長 丹羽 直樹)